2ヶ月くらい考えていた事を実行してしまった。
後悔は無い。
元々の計画がちょっとずれてこういう形におさまったんだ、そう自分に言い聞かせて。
3月12日金曜日、快晴、薄曇。
そもそもひとりで何処かへ行こうという計画は12月24日に4月からの予定が決まった時点で考えていた事。当初の予定は年初に函館へ、という計画がなぜか二転三転しこの時期に富士吉田に行くという計画におちついた。根底の動機はとても純粋で不純。志村正彦という人が愛した富士吉田と言う街をじっくり見ておきたかったという事。そこに元々の神社仏閣好きとうどん食べたい欲が加わって今回の旅程と相成りました。実はかなり昔に富士吉田・富士五湖には行っています。小学2年生の頃、夏休みに家族と上京中のひとつ上のイトコとの熱海への旅行の帰り、せっかくだからと御殿場からのルートで富士山へ車で行ったのです。そのときは曇った上に霧雨でとても寒く、小学生の自分は「山は寒い」という記憶と「富士山で本当にスナック菓子の袋がパンパンになるんだ」という雑学が植えつけられたものです。その後は山梨に来ても殆ど甲府方面(しかも仕事ばかり)でなかなか富士山のほうへ来る事はありませんでした。
なお、今回の写真およびルートについては一連の記事の一番最後に掲載予定です。なにせ文章も写真も量が多い。
今回はJRで設定している河口湖・西湖フリーきっぷ(注意:3/31までの設定です)を利用して各駅停車の旅。最寄り駅からの設定はない為、まず設定駅である立川駅まででるところから。自宅を8時ごろ出発、最寄り駅を経由して立川駅へ到着が8:40分頃。そこから高尾駅までは各駅停車で。ここはいつものロングシートでの移動の為旅の情緒も何も無く。高尾駅では20分少々の接続時間を経て大月行きへ乗り換えです。
大月からは中央本線へ。この先は車でしか行ったことが無い。山の中をトンネルをくぐり、谷間を抜けて相模湖、上野原と通っていきます。「桂川でキャンプしたときにビーチサンダル(両足)流されたな」など昔の事を思い出しつつ車窓を眺めます。この辺で「自宅周辺よりも路肩や畑に雪が残っている」という事実が視界に飛び込み、やや不安になってきました。「現地はここより標高高いのだから、もっと残っているのでは・・・?」それでも上野原から閑散とした車内にて「富士吉田」と書かれた道路標識を窓越しでみかけテンションがあがってきたのです。
大月まで来るとやはり寒い。東京の山に住んでいても寒いと思う気温。ここからは富士急行へ乗り換えて富士山方面へとのぼっていきます。今回はちょっと変わった「富士登山電車」に乗車です。むしろこれが第一の目的。ダイヤ改正前でしたので各駅停車でしたが、木のぬくもりのある車内や観光電車としての運転のため富士山が見えるポイントでの徐行運転など非常に楽しませてもらいました。これは着席券200円払っても乗ってみるのをおすすめします。進行方向左側に実際富士山が顔を覗かせてくると「ああ、ここまできたんだな」と感慨深くなるもの。自宅を出発して約3時間、着きましたは下吉田。やはり路肩の雪の残り具合が段違い。ここを起点に一日動く事となります。
時間が11時過ぎとお昼にいい時間なので第二の目的「うどんたべたい」実行。調べてみると元々富士吉田では織物産業が盛んだったようでうどん文化ができたようです。私の地元のあたりも織物・養蚕が盛んだった地域でやはりそばよりもうどんの文化です。そして吉田のうどんは非常にこしが強くよくあるうどんより「硬い」らしい。私自身も今年に製麺所の吉田のうどんしか食べた事が無いので「本物の」うどんを一度食べておきたいという気持ちもあったのです。あちこちみても評判のいい「みうらうどん」へ行く事に。一番最短の経路が途中橋の架け替えで通行止めのため、ぐるっと迂回することに。印刷してきた地図とNAVITIMEを頼りに慣れない土地をさまよう。どれだけ進んでも必ず見える富士山を眺め「本当に大きいな・・・」と思うこと20分、ようやくみうらうどん到着。食べログにあったとおりきれいなプレハブ。12時前で客の入りは7・8割と言うところ。念願の(本物の)吉田のうどん!ということで肉うどん(並)をひとつ。400円、安い。箸で麺を持つとずっしり重い(気がした)。私が見よう見まねで打ってたうどんなんか足元にも及びません、申し訳ございません。かみ応えのある麺はとても私好みでした。自宅では再現できなかったすりだね(いわゆる薬味)もしっかり入れて完食。ごちそうさまでした。
お腹いっぱいになったところで足は新倉冨士浅間神社、そして忠霊塔へ。ここからは地図を見ずに進む。自分の中で「猫の勘」と呼んでいたりするのですが、「たぶんこっち」という勘だけで歩いていきます。こんな事一人じゃないとできません。同行者がいると迷惑かけてしまいますしね。もちろん迷子になっても自己責任、泣いちゃいけません。路地に入って進む。生活道路、人の息遣い。暮らしが見える場所は大好きです。しばらくすると右手に忠霊塔が見えてきた。うん、こっちであっているはずと歩みを進めると富士急行の踏み切りとぶつかる。ここで地図確認、忠霊塔の場所を再確認して再び歩む。高速道路の路肩の雪に足を取られながらなんとか新倉冨士浅間神社到着。予想以上の残雪。表参道からすすむと融けた雪がスニーカーに滲み足がびちゃびちゃ。ここでスニーカーできてしまったことを若干後悔。どうにか表参道をのぼり手水舎で清めてから本殿へ。きちんと二礼二拍手一礼。その後は覚悟を決めて397段の階段をのぼることに。表参道に比べたら南向きな為大方雪は融けているものの足場はお世辞にも良いとはいえない。ゆっくりゆっくりのぼっていく。途中振り返ると絶景である。富士山がとてもきれい。私の口からも「綺麗・・・」としか出てこない、そのくらいすばらしかった。階段をのぼりきると正面に忠霊塔。ここは第一次世界大戦出なくなった方の慰霊塔だということです。朱・青鈍・白が鮮やか。最高のビューポイントはこの忠霊塔の裏ということでさらに雪が残る道を分け入る。もうどうせ足元はびちゃびちゃなので気にしない。途中の東屋で風景を堪能。東屋の手前に小さい雪だるまが3つ。思わず私も小さい雪だるまを作って道のはじに。最高のビューポイントにどうにか苦労して到着すると、本当にすばらしい風景。桜のつぼみはまだ小さいけれど、満開の際にはきっと綺麗なのだろう、そう思わせてくれる。さすがに397段の階段はきつかったが、得られるものはとても大きい。

ゆっくり下り、途中ファン的においしいポイントを通りつつ月江寺へ向けて移動です。
(2)へ続く。
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hinocha/pipin