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歴史を感じる街で – 富士吉田日帰りの旅(2) このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加

実際、自分で足を向けてみて感じる事というのは貴重な体験だと思う。

それが自分のこの先の道筋に対して糧となればなお良いことだと思う。

そんなことを思いながら。



(1)からの続き。

忠霊塔を下った後はおひめ坂と踏み切りが交わる場所まで戻り、ぐるっと迂回して月江寺駅へ向かいます。この時点で13時過ぎ。平日の午後は人通りも少なくゆったりと時間が流れます。ゆっくりと歩んで月江寺駅。下吉田駅が昔を感じる、しかし新しい駅舎に対してこの駅舎は地元と一緒に歩んできた、そんな流れを感じるこじんまりとした駅です。駅名の通り至近に月江寺というお寺があります。なんとなく街の雰囲気が弘明寺(横浜にある寺町です)に似ているなんて感じながら商店街を歩いていきます。昭和の懐かしさを推している私の地元・青梅との接点なんかをぼんやりと考えつつ、歩みは北口本宮冨士浅間神社へと。

富士吉田という街はやはり他の地方都市と同じく車社会のようです。富士急行も一時間あたりの電車の本数が少ないのですが、街中を走るバスの本数も絶対数が少ないです、そして終バスの時間が早いです。私は訪れる前にある程度覚悟してはおりましたが、かなり歩きます。そして、街の人が暖かいようなそんな気がしました。地元で歩いていても話しかけられることなんて殆どありませんが、時間を聞いてきたおばちゃん、工事をしていた人、雪かきをしていた地方卸売市場の人。「気をつけてね」とか「ありがとう」とか、そんな簡単な言葉ですが声をかけてくれるのです。ああ、なんでこんな単純な事なんだけども普段自分の周りで無い事だったんでしょう。しかし歩く間にも忠霊塔で冷やしてしまった足はがくがく。加えてほぼ休憩もなしに歩き回っています。なかなか着かない道のりに不安にもなってきます。次の目的地手前ではここまでの間に実況していたせいですでに携帯電話の電池も怪しくなり、空の雲行きも怪しいとマイナスの事ばかり。北口本宮冨士浅間神社に着いたときには「ああ、ついた・・・」と安堵の気持ち。

北口本宮冨士浅間神社は主祭神は木花開耶姫命であるとか、登山道・吉田口の起点であるとかそういうことはよっぽど他のサイトなりのほうが詳しい事ではありますが、とにかく富士山という山と切っても切れない場所であります。参道は神社の関係者の方か、一生懸命除雪をしておりましたがそれでも多くの雪が残っており、ひんやりとした空気が神社の厳かな雰囲気と合わさってとても厳かでありました。丁度訪れる前に本殿の改修が終わったらしい。きちんとここでも清めて二礼二拍手一礼。歴史を感じる場所はとても好きです。昔から日本海外問わず寺社仏閣や古い建築物に関して興味があったりしておりましたが、実際訪れる度にそれを感じます。

北口本宮冨士浅間神社に別れを告げて、富士吉田駅へと歩みを進めます。途中の製麺所でうどんを買いつつ、のんびりと歩きます。富士吉田駅のそばにある金鳥居、ここが信仰世界と俗界を分かつ境界だということです。つまり俗界に戻ってきてしまったということですね・・・。富士山と北口本宮冨士浅間神社、そこには富士講と呼ばれる富士信仰に基づくものがあり、この金鳥居と北口本宮冨士浅間神社の間にはかつて訪れる者を受け入れ、案内する御師達による御師宿坊と呼ばれる宿坊が点在していたそうです。現在でも何軒かあるようで、また「御師 旧外川家住宅」は現在一般に開放されている御師の住居として見学ができるそうです。そうです、というのは今回時間の兼ね合いで見ることができなかったのです・・・。次訪れる際にはこのあたりもきちんと見たいと思います。

歩いている間にだんだん雲は陰り、風は冷たくなります。足はもう冷え切っている状態。限界のようです。15時半過ぎに富士吉田駅に到着。ようやくゆっくりと休憩。ここで一度河口湖方面へ足を延ばすか、それとももう少しこちらにとどまるか、検討をすることに。電車の時間や自分の状態を考えると今回は河口湖方面へ行く事を断念し、少し休憩をゆっくりとって月江寺方面へ戻る事に決めました。さすがにもう歩くには疲れてしまっていたので1区間だけ電車を使うことに。フリーパス様々です。ここで自宅へのお土産物色。物色といっても買うものは桔梗信玄餅と決めているのですが。東京とはいえ限りなく山梨に近い場所だったので幼少の頃から信玄餅は慣れ親しんでいたお菓子です。食べ飽きないお菓子も貴重だと思います。今でもお土産としてもらうとやっぱりうれしいものです。

16時半頃の電車にて月江寺駅へ移動。ホームからは富士山、そして7月に訪れる予定の富士急ハイランドが一望できます。この時間になると富士急ハイランドからの帰りの客がちらほらと。さすがに春休みが近いだけあって学生だらけです。そんな中あっという間に月江寺駅へ到着。駅を下りると先ほど電車に乗る前よりも気温が下がっている。風も冷たい。準備してきた手袋を装着。大月から一度も聴いていなかったiPodを取り出して思いに耽る。ゆっくり歩いて、最後の目的地である小室浅間神社へ。きちんと清めて二礼二拍手一礼。境内の掲示で「御更衣大祭」という60年に一度の神事があるという事を知りましたが、公式サイトを追って確認した限りとても気になる神事でした。

参道を歩いているところで夕方五時。「遠き山に日は落ちて」が町内に鳴り響く。はっとして振り返るとゆるい夕日に照らされた小室浅間神社の本殿。なにかが胸にこみ上げてくる。「来てよかった?この瞬間のために今日一日を過ごしてきたんだよね?悔いは無い?」、答えはイエス。

日は陰り、すっかり冷えてしまった街を後にする。ほんのり照らされた下吉田駅の駅舎でボーっとする。次再び訪れたく感じる街。来るならやっぱり春。暖かくなったらまた訪れよう。大月に向かう電車を待つホームで夕日を眺める。「またあうひまで」。

大月へ戻り、立川に戻る頃にはすっかり夜になり周りは日常、現実へ引き戻される。多分また、暖かくなったらあの街に戻るのだろう。そんな思いを胸に抱きながら。

携帯百景でのリアルタイム更新(#gotofuji100312)

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おそらくこれから、また7月のフジフジ富士Qで現地を訪れる方が多いかと思われるので最後に注意点。

まず車以外で富士吉田へ行く為の移動方法として、一番オススメできるのは高速バスです。新宿をはじめ各都市から河口湖行きのバスがでていますのでこれに乗れば乗り換えの心配も無くたどり着く事ができます。ちなみに、新宿からのバスですと下吉田のバス停で下りる事ができますので真っ先に忠霊塔に、というかたはこちらで下車がオススメです。電車で、という方は新宿から「かいじ」もしくは大月駅に停車する「あずさ」の乗車して乗り換え、または土日祝日に運行がある「ホリデー快速河口湖行き」にて富士急行へそのまま入るのが良いかと思います。各駅停車の場合、高尾での接続はなかなか時間がかかります。また富士急行ではSuicaやPASMOが使えません。要注意!

文章の途中でも指摘しておりますが、現地での足として電車・バスはかなり時間の間隔があいてしまう乗り物の為有意義に活用できない可能性があります。河口湖や山中湖、これからの季節五合目まで訪れるということであればやはり車での移動をお勧めします。最初のほうに登場した忠霊塔も車で訪れる事ができます。歩く場合は覚悟を決めて。

また大通り以外の道を結構通りましたが、あくまでも生活道路の為現地の方の迷惑になる事は控えてください(当たり前ですよね・・・)。翌日同じ地を訪れた従姉曰く「地図を広げていると現地の方が声をかけてきてくれる」という話でしたが、目的地にたどり着く為の手段として必ず地図を持ち歩く事をお勧めします。

そしてうどん屋さんは14時までの営業、また麺切れで閉店のお店が多いです。もしうどん屋のはしごをする方は昼間のうちに。

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